AI導入・AI研修で使える補助金・助成金 完全ガイド2026

最終更新: 2026年3月21日

AI導入 補助金

AI研修 助成金

デジタル化AI導入補助金 2026

人材開発支援助成金 リスキリング

この記事のポイント:AI導入やAI人材育成に使える補助金・助成金を完全網羅。デジタル化・AI導入補助金、人材開発支援助成金、DXリスキリング助成金など国・自治体の制度を一挙解説。

AI導入に使える補助金【4制度】

AI導入に活用できる主要な補助金を4つ紹介します。導入規模や事業内容に合わせて、最適な制度を選びましょう。

注目 1. デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)

2026年にIT導入補助金が大幅リニューアルされ、「デジタル化・AI導入補助金」として新たにスタート。AIツール、SaaS、クラウドサービスの導入を幅広く支援する、AI導入の本命制度です。

上限金額: 最大450万円
補助率: 1/2〜4/5
予算: 3,400億円
公募開始: 2026年3月30日〜
主な特徴
公式サイト:https://it-shien.smrj.go.jp/
公募開始は2026年3月30日から。早めの準備をおすすめします。

最大1,250万円 2. ものづくり補助金(AI活用枠)

製造業を中心に、AIを活用した生産性向上プロジェクトを支援する補助金です。AI画像検査、予知保全、需要予測など、製造現場へのAI導入に最適です。

上限金額: 最大1,250万円
補助率: 1/2〜2/3
対象: 中小企業・小規模事業者
申請: 通年(複数回公募)
AI活用の対象例
ポイント:賃上げを実施している企業は補助率が2/3に引き上げられます。AI導入と賃上げの組み合わせが採択に有利です。

新制度 3. 新事業進出補助金

生成AIを活用した新規事業開発を支援する補助金です。既存事業からの転換や、新たなビジネスモデルの構築にAIを活用するプロジェクトが対象です。

対象: 新規事業・事業転換
補助率: 1/2〜2/3
特徴: 生成AI活用を重視
活用イメージ

省人化 4. 省力化投資補助金

人手不足に対応するため、AI・ロボットによる省人化投資を支援する補助金です。深刻な人手不足に悩む企業に最適な制度です。

対象: AI・ロボット導入
目的: 省人化・自動化
特徴: カタログ型で簡便申請
対象となるAI・ロボット投資

AI研修・人材育成に使える助成金【3制度】

AIツールを導入しても、使いこなせる人材がいなければ効果は半減します。以下の助成金を活用して、AI人材育成を進めましょう。

おすすめ 5. 人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」

AI研修に最も適した助成金です。新たな事業展開やDX推進に必要なスキル習得のための研修費用と、研修中の賃金を手厚く助成します。

経費助成: 最大75%(中小)
大企業: 経費60%
賃金助成(中小): 960円/時間
期限: 2027年3月末まで
対象となるAI研修の例
重要:研修開始の1ヶ月前までに計画届の提出が必須です。研修を先に始めてしまうと助成金を受けられませんので、必ず事前に申請してください。

期間限定 6. 人材開発支援助成金「人への投資促進コース」

デジタル人材の育成を促進するため、高度なIT・AI訓練に特化したコースです。2026年度までの期間限定制度のため、早めの活用をおすすめします。

経費助成: 最大75%
賃金助成: 960円/時間
期限: 2026年度末まで
特徴
リスキリング支援コースとの違い:リスキリング支援コースは「新事業展開に伴う研修」が条件ですが、人への投資促進コースは「デジタル人材育成全般」が対象です。既存事業のAIスキル底上げにはこちらが適しています。

東京都 7. DXリスキリング助成金(東京都)

東京都独自の助成金で、都内の中小企業がDX・AI研修を実施する際の費用を助成します。国の制度と併用はできませんが、手続きが比較的簡便で使いやすい制度です。

上限金額: 最大100万円
助成率: 75%
対象: 都内中小企業
申請: 通年受付
対象要件

AI補助金・助成金 制度比較表

主要7制度を一覧で比較します。自社の目的(導入 or 研修)と規模に合った制度を選びましょう。

制度名 最大額 補助率 対象 申請期限
デジタル化・AI導入補助金 450万円 1/2〜4/5 AIツール導入 3/30〜(複数回公募)
ものづくり補助金 1,250万円 1/2〜2/3 製造業のAI活用 通年(複数回公募)
新事業進出補助金 制度による 1/2〜2/3 AI活用の新規事業 公募期間内
省力化投資補助金 制度による 1/2 AI・ロボット省人化 通年
人材開発支援(リスキリング) 経費75% 75%(中小) AI研修全般 研修1ヶ月前まで
人材開発支援(人への投資) 経費75% 75%(中小) 高度デジタル研修 2026年度末まで
DXリスキリング(東京都) 100万円 75% DX研修(都内企業) 通年受付
選び方のポイント:AIツールの「導入」が目的なら上の4制度、社員のAIスキル「育成」が目的なら下の3制度を検討してください。導入と研修を同時に進めるなら、管轄省庁が異なる制度を組み合わせることで、最大限の支援を受けられます。

AI導入補助金の申請手順【7ステップ】

デジタル化・AI導入補助金を例に、申請から交付までの流れを解説します。

  1. IT導入支援事業者を選定する

    補助金の申請には、登録済みのIT導入支援事業者との連携が必須です。AIツールの導入実績がある事業者を選びましょう。公式サイトの「IT導入支援事業者検索」から探せます。

  2. gBizIDプライムを取得する

    電子申請に必要な「gBizIDプライム」アカウントを取得します。発行に2〜3週間かかるため、早めに準備してください。既にお持ちの場合はこのステップは不要です。

  3. 導入するAIツール・サービスを決定する

    IT導入支援事業者と相談し、自社の課題に合ったAIツール・SaaS・クラウドサービスを選定します。補助金の対象として登録されているツールであることを確認してください。

  4. 事業計画書を作成する

    AI導入による生産性向上の具体的な計画を記述します。現状の課題、AI導入の目的、期待効果を数値で示すことが重要です。IT導入支援事業者のサポートを受けながら作成しましょう。

  5. 電子申請を提出する

    申請マイページから必要書類をアップロードし、申請を完了します。締切直前はシステムが混雑するため、最低1週間前の提出を推奨します。

  6. 採択後、AIツールを導入する

    採択通知を受けたら、計画通りにAIツールの導入を進めます。採択前に導入を開始すると補助金の対象外になりますので、必ず採択通知後に着手してください。

  7. 実績報告を提出し、補助金を受け取る

    導入完了後、実績報告書と証拠書類(契約書、請求書、導入画面のスクリーンショット等)を提出します。審査完了後、指定口座に補助金が振り込まれます。

注意:補助金は「後払い」です。AIツールの導入費用は一旦自己負担で支払い、実績報告の審査後に補助金が振り込まれます。資金繰りの計画を事前に立てておきましょう。

AI研修助成金の申請手順【5ステップ】

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の申請手順を解説します。

最重要ポイント:研修開始の1ヶ月前までに「職業訓練実施計画届」を労働局に提出する必要があります。研修を先に始めてしまうと、助成金は一切受けられません。
  1. AI研修プログラムを選定する

    外部の研修機関が提供するAI研修を選びます。OFF-JT(通常の業務から離れた研修)であることが条件です。オンライン研修も対象になります。研修時間は10時間以上が必要です。

  2. 職業訓練実施計画届を作成・提出する

    研修の内容、日程、受講者、費用を記載した計画届を、管轄の労働局に提出します。研修開始の1ヶ月前が期限です。

  3. AI研修を実施する

    計画通りに研修を実施します。出席記録、研修資料、カリキュラムなどの証拠を確実に保管してください。研修内容の変更がある場合は、事前に労働局に届け出が必要です。

  4. 支給申請書を提出する

    研修終了後2ヶ月以内に、支給申請書と証拠書類を労働局に提出します。研修費用の領収書、受講者の出勤簿、研修修了証などが必要です。

  5. 審査後、助成金を受け取る

    労働局の審査(1〜3ヶ月程度)を経て、経費助成と賃金助成が指定口座に振り込まれます。

具体例:従業員5名にAI研修(1人あたり20万円、40時間)を実施した場合
・経費助成:100万円 × 75% = 75万円
・賃金助成:960円 × 40時間 × 5名 = 19.2万円
・合計:約94.2万円の助成を受けられます

採択率を上げる5つのコツ

AI関連の補助金・助成金で採択されるために、押さえておくべきポイントを解説します。

1. AI導入の「目的」を明確に数値化する

「AIを導入して業務効率化したい」では不十分です。「受注処理時間を月80時間から20時間に削減し、年間720時間の工数を創出する」のように、具体的な数値目標を設定してください。現状の課題を定量的に分析し、AI導入後のKPIを明記することが採択の鍵です。

2. 導入後の運用体制を具体的に示す

AIツールを導入して終わりではなく、「誰が」「どのように」運用するかを明記しましょう。社内のAI推進担当者の設置、定期的な効果測定の実施計画、研修との連動など、持続可能な運用体制を示すことで、審査員の評価が大きく向上します。

3. 研修と導入をセットで計画する

AI導入補助金と人材開発支援助成金を組み合わせて申請する場合、「研修でAIスキルを身につけた社員が、導入したAIツールを運用する」というストーリーが一貫していると、両方の採択率が向上します。事業計画の整合性を意識しましょう。

4. 専門家のサポートを活用する

商工会議所の無料相談、よろず支援拠点の専門家派遣、IT導入支援事業者のサポートなど、無料で利用できる支援制度を最大限活用しましょう。事業計画書の第三者レビューを受けることで、客観的な視点が加わり、採択率が大幅に改善します。

5. 申請書の「加点項目」を漏れなく押さえる

多くの補助金には加点項目があります。例えば、賃上げ計画の策定、経営革新計画の認定、BCP(事業継続計画)の策定、女性活躍推進などです。これらは申請前に準備できるものが多いため、該当する加点項目を確認し、対応可能なものはすべて盛り込みましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 生成AIツール(ChatGPT等)の導入は補助金の対象になりますか?

はい、対象になります。デジタル化・AI導入補助金2026では、生成AIツール(ChatGPT、Copilot、Gemini等)のAPI利用料やSaaS月額費用が補助対象です。

ただし、単なるサブスクリプション契約ではなく、業務プロセスへの組み込みや生産性向上の具体的な計画が求められます。「ChatGPTを使って問い合わせ対応時間を50%削減する」のような、具体的な活用シナリオと期待効果を事業計画書に明記しましょう。

Q. Q2. AI研修の助成金とAI導入の補助金を同時に申請できますか?

はい、可能です。AI研修の助成金(人材開発支援助成金)は厚生労働省管轄、AI導入の補助金(デジタル化・AI導入補助金)は経済産業省管轄であり、管轄省庁が異なるため併用できます。

ただし、同一経費への重複申請は不可です。例えば「研修費用」を両方に申請することはできません。むしろ、研修と導入をセットで計画することで、両方の採択率が上がる傾向があります。

Q. Q3. 個人事業主でもAI補助金を申請できますか?

はい、申請可能です。デジタル化・AI導入補助金は個人事業主も対象で、特に小規模事業者枠では補助率が最大4/5と手厚くなっています。少額のAIツール導入に最適です。

ただし、人材開発支援助成金は雇用保険適用事業所が対象のため、従業員がいない個人事業主は申請できません。従業員を雇用している個人事業主であれば申請可能です。

Q. Q4. 補助金の申請から入金までどのくらいかかりますか?

補助金は「後払い」が原則です。制度ごとの目安は以下の通りです。

いずれも当面の資金は自己負担で用意する必要があります。資金繰りの計画を事前に立てておきましょう。

Q. Q5. 不採択だった場合、再申請は可能ですか?

はい、再申請は可能です。デジタル化・AI導入補助金は複数回の公募が予定されており、不採択でも次回公募に再チャレンジできます。

再申請のコツは以下の通りです。

  1. 不採択理由を事務局に問い合わせる(多くの場合、教えてもらえます)
  2. 指摘箇所を改善し、AI活用の具体性を強化する
  3. 数値目標をより明確にする
  4. 専門家のレビューを受けてから再申請する

Q. Q6. 東京都以外にAI研修の自治体助成金はありますか?

はい、多くの自治体がAI・DX研修に対する独自の助成制度を設けています。主な例を紹介します。

各自治体の産業振興課や中小企業支援センターに問い合わせるか、各都道府県の公式サイトで最新情報を確認してください。制度は年度ごとに変更される場合があります。

Q. Q7. AI導入コンサルティング費用は補助金の対象になりますか?

はい、多くの補助金でコンサルティング費用は対象になります。

ただし、補助金申請書の作成代行費用は対象外ですので注意してください。あくまでAI導入そのものに関するコンサルティングが対象です。

Q. Q8. 複数の補助金を併用できますか?

異なる経費に対してであれば併用可能です。例えば以下のような組み合わせが可能です。

このように、導入と研修で別々の制度を活用するのが最も効率的です。ただし、同一の経費に対する重複受給は禁止されています。申請時には他の補助金の利用状況を正確に申告する必要があります。不正が判明すると補助金の返納を求められますので、正直に申告しましょう。

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