飲食店が使える補助金・助成金まとめ2026 — 開業から設備投資まで

最終更新: 2026年3月21日

飲食店 補助金

飲食店 助成金

飲食店 開業 補助金

飲食店 設備投資 補助金

この記事のポイント:飲食店オーナー向けの補助金・助成金ガイド。開業資金、設備投資、人材採用、衛生対策に使える制度を一覧で紹介。

開業時に使える補助金・助成金

飲食店を新規開業する際には、物件取得費や内装工事費、厨房設備の購入費など、多額の初期投資が必要です。以下の制度を活用すれば、自己資金の負担を大幅に軽減できます。

開業向け 創業補助金(地域創業促進支援事業)

新たに事業を始める方を対象とした補助金です。飲食店の開業にも広く利用されています。事業計画書に基づく審査があり、地域経済への貢献度が重視されます。

上限金額: 200万円
補助率: 1/2〜2/3
対象経費: 設備費・広報費・委託費等

開業向け 小規模事業者持続化補助金

開業直後の飲食店にも使いやすい補助金です。チラシ作成、看板設置、ウェブサイト制作、新メニュー開発など、販路開拓に関する幅広い経費が対象です。

上限金額: 200万円
補助率: 2/3
採択率: 約85%
飲食店開業のポイント:商工会議所で「創業塾」や「創業セミナー」を受講すると、補助金申請時の加点になることがあります。開業前に参加しておくことを強くおすすめします。

設備投資に使える補助金

厨房機器の更新、省エネ設備の導入、店舗リニューアルなど、飲食店の設備投資には大きな資金が必要です。以下の補助金を活用すれば、投資負担を軽減しながら店舗の競争力を高められます。

設備投資 ものづくり補助金(一般型)

「ものづくり」という名前ですが、飲食店でも申請可能です。新メニュー開発のための厨房設備導入、セントラルキッチンの整備、食品加工機器の購入などが対象になります。

上限金額: 1,250万円
補助率: 1/2〜2/3
対象例: 厨房設備・加工機器
注意:ものづくり補助金で飲食店が採択されるには、「革新性」が求められます。単なる設備更新ではなく、「新メニューの量産化」「テイクアウト事業への新規参入」など、事業の変革を伴う計画が必要です。

省エネ 省エネルギー設備投資補助金

高効率の冷蔵庫、省エネ型の空調設備、LED照明への切り替えなど、省エネ設備への投資を支援します。飲食店はエネルギーコストが高いため、効果的に活用できます。

上限金額: 1,000万円
補助率: 1/3〜1/2
対象例: 冷蔵庫・空調・LED

IT導入に使える補助金

飲食店のデジタル化は、業務効率化と売上向上の両面で効果が期待できます。POSレジ、予約管理システム、会計ソフトなどの導入に補助金を活用しましょう。

IT化 IT導入補助金

飲食店向けのITツール導入を幅広く支援します。特にデジタル化基盤導入枠では、POSレジやタブレットなどのハードウェアも対象です。

ソフトウェア上限: 350万円
補助率: 1/2〜3/4
ハード上限: PC10万/レジ20万

飲食店でよく使われるITツール

カテゴリ 具体的なツール例 導入効果
POSレジ Airレジ、スマレジ、ユビレジ 売上管理の効率化、データ分析
予約管理 トレタ、TableCheck、ホットペッパーグルメ連携 予約の一元管理、ノーショー対策
会計ソフト freee、マネーフォワード、弥生会計 経理業務の時短、インボイス対応
モバイルオーダー Okage Go、QRfood、LINE連携 人手不足の解消、注文ミス削減
勤怠管理 KING OF TIME、ジョブカン シフト管理の効率化、労務コンプライアンス

人材採用・育成に使える助成金

飲食業界は慢性的な人手不足が課題です。アルバイトの正社員化、従業員のスキルアップ、外国人材の雇用など、人材に関する助成金を積極的に活用しましょう。

人材 キャリアアップ助成金(正社員化コース)

飲食店で最も使いやすい助成金です。アルバイトやパートの従業員を正社員に転換した場合に支給されます。飲食業界では活用率が高く、実績も豊富です。

支給額: 最大80万円/人
対象: 有期→正規転換
難易度: 比較的容易

人材 人材開発支援助成金

従業員の調理技術研修、食品衛生講習、接客マナー研修などの費用を助成します。Off-JT(座学研修)とOJT(現場研修)の両方が対象です。

経費助成: 最大75%
賃金助成: 960円/時間
対象例: 調理研修・衛生講習

人材 業務改善助成金

最低賃金の引き上げに伴い、設備投資や業務改善を行った企業に支給されます。飲食店では、食洗機の導入による業務効率化と賃上げの組み合わせで活用できます。

上限金額: 600万円
補助率: 3/4〜9/10
条件: 賃金引き上げが必要

衛生対策(HACCP対応)に使える補助金

2021年6月からHACCPに沿った衛生管理が完全義務化されました。飲食店では「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」への対応が求められています。設備の導入や研修費用に使える制度を活用しましょう。

衛生 食品衛生対策関連補助金

HACCP対応に必要な設備導入(温度管理機器、手洗い設備、衛生管理記録システムなど)や、従業員向け衛生研修の費用を支援する自治体独自の制度です。

上限金額: 自治体により異なる
補助率: 1/2〜2/3
対象例: 温度管理・記録システム

HACCP対応で使える設備の例

飲食店向け補助金・助成金 比較一覧表

制度名 目的 上限額 補助率 難易度
創業補助金 開業費用 200万円 1/2〜2/3
持続化補助金 販路開拓 200万円 2/3
ものづくり補助金 設備投資 1,250万円 1/2〜2/3
IT導入補助金 IT化 350万円 1/2〜3/4
省エネ補助金 省エネ設備 1,000万円 1/3〜1/2
キャリアアップ助成金 正社員化 80万円/人 定額
人材開発支援助成金 研修費用 制度による 最大75%
業務改善助成金 賃上げ+設備 600万円 3/4〜9/10

申請の優先順位

飲食店オーナーが補助金・助成金を活用する際の推奨順位は以下の通りです。

  1. まず:キャリアアップ助成金 — 要件を満たせばほぼ受給でき、手続きも比較的簡単。アルバイトを正社員化する予定があれば最優先で申請。
  2. 次に:小規模事業者持続化補助金 — 採択率が高く、広告や販促活動に使える。飲食店の集客強化に最適。
  3. その次:IT導入補助金 — POSレジや予約管理システムの導入で業務効率化。デジタル化基盤導入枠ならハードも対象。
  4. 余裕があれば:ものづくり補助金 — 大型の設備投資には効果的だが、事業計画書の作成に手間がかかる。専門家のサポートを受けて挑戦。

よくある質問(FAQ)

飲食店の開業時に使える補助金はありますか?

はい、創業補助金(最大200万円)や小規模事業者持続化補助金(最大200万円)が利用できます。また、各自治体独自の創業支援制度もあるため、開業予定地の自治体窓口にも確認しましょう。

Q. 厨房設備の購入に補助金は使えますか?

ものづくり補助金の対象として厨房設備を申請できる場合があります。新メニュー開発や生産性向上を目的とした設備投資であれば対象になります。補助率は1/2〜2/3で、上限は1,250万円です。

Q. アルバイトの正社員化に使える助成金はありますか?

キャリアアップ助成金の正社員化コースが利用できます。有期雇用のアルバイトを正社員に転換した場合、1人あたり最大80万円が支給されます。飲食業界では特に活用しやすい制度です。

Q. HACCP対応の費用に使える補助金はありますか?

食品衛生関連の補助金や自治体独自のHACCP導入支援制度があります。東京都では「食品衛生自主管理認証制度」に関連した助成があり、その他の自治体でも同様の支援が用意されています。

Q. 複数の補助金を併用することは可能ですか?

異なる経費に対してであれば併用可能です。例えば、設備投資にものづくり補助金、POSレジ導入にIT導入補助金、アルバイトの正社員化にキャリアアップ助成金というように、目的別に使い分けることができます。

あなたの飲食店に最適な補助金を診断

開業・設備投資・人材採用、目的に合った補助金を見つけませんか?

助成金・補助金チェックサポーターで、あなたの飲食店にぴったりの制度を見つけましょう。

補助金診断ツールを使う